「始値」株式投資の一日はここから始まる

結論:市場が開く瞬間に、投資家たちの期待と不安が交錯して生まれる、その日最初の価格が「始値(はじめね)」です。

たとえば日本取引所グループ(JPX)の中に東京証券取引所があり、午前9時に市場が開きます。この瞬間、前日の取引終了後から一晩かけて蓄積された情報や投資家の感情が、一気に価格として表れます。その最初に決まった価格こそが「始値(はじめね)」です。

私も最初、そのユニークな読み方に慣れなくて戸惑いました。投資の世界は、独特な表現方法や言葉を使っていて、本当に面白い世界だなあと感じます。

始値は、前日の終値(おわりね)と比較されることで意味を持ちます。前日の終値に対して始値がどのくらい高いか、あるいは低いかを示す指標を「前日比」や「ギャップ」と呼びます。


数式で表すと次のようになります:

$$\text{前日比} = \text{始値} – \text{前日終値}$$

$$\text{前日比率(%)} = \frac{\text{始値} – \text{前日終値}}{\text{前日終値}} \times 100$$

たとえば、前日終値が1000円で、今日の始値が1080円だった場合:

$$\text{前日比} = 1080 – 1000 = 80 \text{円}$$

$$\text{前日比率} = \frac{80}{1000} \times 100 = 8.0\%$$

このように始値が前日終値より80円高く、8.0%上昇して取引が始まったことになります。


始値が前日終値より大きく上がって始まることを「ギャップアップ」、大きく下がって始まることを「ギャップダウン」と呼びます。ギャップアップは、市場全体が「買いたい」という強い意志を持っていることを示し、ギャップダウンは「売りたい」「不安だ」という気持ちが支配的であることを意味しています。

たとえば、始値が前日終値より高く始まり(ギャップアップ)、その後も株価が上昇を続けるなら、強い買いの勢いがあると判断できます。逆に、ギャップアップで始まったものの、すぐに株価が下落し始めるなら、「朝の勢いは一時的なものだった」と判断できます。

投資の世界には「始値で買う」という戦略もあるようですが、高齢化した私の脳では処理が追いつかず、絶対にしたくない方法の1つです。身の丈にあった、ゆっくりした売買が私にとってちょうど良い気がします。

学び:始値で慌てて飛びつくのではなく「なぜこの始値になったのか」という心理作戦をよく理解し、ゆったり情勢を見守りたいものです。

まとめ:始値から見えてくるのは、私も含めて投資家たちの思惑、期待、不安、希望、恐怖といった人間らしい感情が複雑に折り重なった形のように思えます。やはり、投資には人の心が大きく作用するみたいです。