一日の取引の結論――「終値」が示す市場の答え

結論:終値(おわりね)とは、一日の売買を通じて、市場参加者が最終的に合意した価格であり、その日の株価を代表する最も重要な数値です。

市場には閉店時間があります。東京証券取引所の場合、午後3時30分に取引が終了します。この最後の瞬間に成立した株価が「終値(おわりね)」です。終値は、一日の取引における最終的な価格であり、投資家にとって非常に重要な意味を持ちます。その理由は下記の4つです。

・翌日の基準となる:終値は翌日の始値を決める重要な基準となります。多くの投資家は、前日の終値を見て、翌日の戦略を立てます。


・チャート分析の基礎:ローソク足チャートなど、多くのテクニカル分析では終値を最も重視します。一日の値動きの中で、最終的にどの価格で落ち着いたかが重要だからです。

・投資成果の評価:自分の保有株の評価額は、通常その日の終値を基準に計算されます。

・経済ニュースの基準:ニュースで「今日の株価は123円で取引を終えました」と報道される価格は、この終値のことです。

特に終値が重要になるのは、1)配当や株主優待の権利確定、2)移動平均線の計算、3)経済指数の計算でしょうか。

1)配当や株主優待の権利確定日:特定の日の終値時点で株を保有していることが、配当や株主優待を受け取る条件となります。このため、権利確定日の終値前には、いつも多くの投資家が株を買い、権利確定後には売ってしまう動きが見られます。

2)移動平均線の計算:移動平均線は過去の終値を平均して算出されます。たとえば25日移動平均線は、過去25日間の終値を全部足して25で割った数で、25日間分の平均値を意味します。株価の大きな変化を捉えるときに使う数値です。

$$\text{25日移動平均線} = \frac{\sum_{i=1}^{25} \text{(i日前の終値)}}{25}$$

3)経済指数の計算:日経平均株価やTOPIXなどの株価指数は、構成銘柄の終値を基に計算されます。とても重要な数値ですね。

学び:「なぜその終値になったのか」という背景を、企業のニュース、経済指標、市場全体の動きなどから紐解く時間は、とても充実した時間だと思います。

まとめ:市場は朝の始値から始まり、終値によって一日の取引という長い物語の「結末」を迎えます。何万人もの投資家が一日をかけて思考し、投資行動を起こして、みんなで最終的に合意した価格が終値となります。人の心の中の喜怒哀楽が凝縮された価格ですね。